(あとがき)
ダイゴさんの連載夢小説「トクサネに君はいるか?」に最後までお付き合いくださりありがとうございました。
あとがきとは名ばかりで以下ひたすら謝辞です。
このお話は自分さえ楽しければ良い!!というダメな根性で、自己満足の中の自己満足としてサイトに載せ始めたお話でした。ですがたくさんの関心を頂き、無事に完結することができました。
書き続けながらサイトに載せる一番のメリットは、誰かに読んで貰うことで自分が思っていた以上の作品にすることが出来るところにあります。このダイゴさんの連載夢もそのひとつで、書き進めることで予定していたものよりもずっと良い着地点を見つけることが出来ました。ひとえに読んでくださった方々のお陰です。ありがとうございました。
さて以下は割と蛇足。解説好きが解説好きの為に送る解説なので、お気を付けください。
これからも細々とではありますがサイト運営を楽しんでいきたいと思います。
また、見て下さっている方にも楽しんでもらえるサイト運営を頑張りたいです。
素敵な体験をくださった訪問者の皆様に感謝いたします。
本当にありがとうございました。
めめ 拝
(解説)
まず展開については計画的にやりました。
なので最初連載の説明文は「ダイゴさんと謎が多めの共同生活」。でも別に謎とかそんなに無くて、後に修正しました。
お話の全貌を見ていただき、なぜこのタイトルなのかというのも分かっていただけたと思います。
「姿かたちは戻ってきたけれど、ここにナマエはいると言えるのだろうか?」
「地に足のついていないあなたの心はここにあるのだろうか?」
あとは記憶とともに消滅した前ナマエさんについての、ダイゴさんからの問いかけ・願いでもあります。
このお話をなぜこんな展開にしたか理由は色々ありますが、ひとつの理由は夢小説でしか書けないものが書きたかったからです。
このお話の仕組み自体はオリジナルでも書くことは出来ます。しかし、ヒロインの出自の曖昧さ・描写不足をここまで許してくれるのは夢小説だからなんですよね。ヒロインの下地を作っているのは兄のミクリなのですが、夢小説ならこれだけで充分すぎる設定になります。面白い分野だと思っています。
もうひとつの理由は、このお話はとてもわがままなお話だからです。管理人であるわたしはダイゴさんが大好きです。大好き過ぎて、ダイゴさんを傷つける役割をヒロイン以外の人間に譲りたくなかった。トラウマを植え付けるのも、その呪いを解くのもヒロインであって欲しかった。それがこんなお話になった理由です。
むしろダイゴさんにひどいことした責任をヒロインが負えるような、こんな展開じゃなければニートなダイゴさんを書く決心が付かなかった思います。
今回の完結の形が、わたしが考えられる一番のハッピーエンドです。
完璧な恋愛エンドではありませんが、ダイゴさんはヒロインを誰よりも大切に想ってかけがえのない存在としてくれたのだから、これ以上欲張りようがありません。
最後の部分は載せるかとても迷いました。やっぱりダイゴさんと一緒にいた過去なんて、読み手にとっては分からない暗黒時代のことで、過去が何なの? 大事なのは今でしょ! って思ってしまいますね。記憶を取り戻すかどうかは可能性のお話にしておきたいです。
ミクリの存在は、他の連載でもお世話になりすぎていてもう頭が上がりません。足を向けて寝られませんほんと。
ヒロインが強いメンタリティを持ち合わせることが出来たのは、兄にミクリがいるという設定があったからだと思います。ミクリなら真っ直ぐな愛を注いでくれそうですもんね。
兄妹設定だとついついシスコンなお話を書いてしまいますが、家族愛を貫いてくれたのもミクリというキャラが素晴らしいからです。
兄はミクリであるべきだった、と思います。また傷だらけのダイゴさんの闇に真っ当に立ち向かえるのは一心に愛されてきた人間じゃないと無理だな、という気持ちがありました。
このお話を書いて良かったと思えるのは、人を愛すことが出来るミクリ・人を信じようとするミクリが書けたことです。ビバミクリ!
長々と失礼いたしました。
万人に納得のいくエンディングではなかったかもしれませんが、わたしが選んだのはこの結末です。
結論。ビバミクリ!
以上!
ほんとうにおしまいです!