あとがき。


そんなに大手を振るような壮大なお話でもないのですが、これを単純な短編として公開すると、今後自分の中でハードルが上がり、首が締まりそうな気がする! なので、中編扱いとさせていただきます。

また、短編として最初は書き進めていたため「これはいらないかな〜」と省いた描写も多々ありましたが、補足にもなるのでせっかくなのでこちらにまとめさせていただきます。


ヌメルゴン:LAストーリー中に出てくるオヤブンヌメルゴンです。エムリットが時々見せてくれる景色や感情の中で、主人公がゴルダックに向けていたあたたかな感情が羨ましくて欲しくて恋しくて泣いていたらエムリットが手に入れてくれた。なのでスタートは横恋慕。ちゃんと主人公に優しいです。

エムリット:かんじょうポケモン。ヌメルゴンのことは自分を守るポケモンとしても好んでいる。なのでヌメルゴンが欲しいというもの(主人公)を与えてあげた。
主人公のことはヌメルゴンをあやすおもちゃみたいに見ているだけなので、あまり真っ当に扱ってくれない。主に自分の領域を心地よく保つ目的で主人公をさらってきたので、主人公がヌメルゴンを悲しませたりすると、とても苛立つ。

主人公:天涯孤独。以前はゴルダックと一緒にコトブキムラで仕事を得ていたが、ゴルダックが老衰したためギンガ団下っ端に。
一応ギンガ団の所属なので最低限のクラフトは出来たり、ヌメルゴンのことを本で読んだことがあったりしました。
一応最後はヌメルゴンに対して恋の芽生えがあったよ。

ゴルダック:主人公にとって、ほんとにただの良きおじいちゃんでした。やましい事は何もない、善のポケモン。


いただいたリクエストからスタートして書き始めたお話なのですが、あまりに趣味全開なことと、それからふと思いついた「世界はぐるりとした凶器の中」というタイトルがお気に入りになったこともあってリクエストとは別に更新いたしました。
ぐるり、という言葉はもちろんヒスイヌメルゴンの殻の事でもあり、エムリット→ヌメルゴン→主人公(→ゴルダック)という一方通行で連なる関係性も含めてます。また、主人公につけられた鎖のような、所有印のような腕輪も「ぐるり」ですし、洞窟を囲む立地やポケモンも「ぐるり」です。
もちろん凶器は狂気のもじりですが、凶器の方がヒスイヌメルゴンにぴったりなのでそれも気に入ってます。

元から、原作ゲームのエムリットとオヤブンヌメルゴンが好きで好きで最高!と思っていたのでこんなお話になりました。
多分エムリットとヌメルゴンだけならもっとほのぼのとした関係だと思うんですけど、そこに巻き込まれた人間視点では色々大変かもしれませんね。
このお話を書くきっかけをくださったリクエストに感謝です。
お読みいただきありがとうございました!