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この話の続きです。
特にハッピーエンドではありません。
カレンダーの日付を思い出せば、今日は時期相応の寒さだ。大気は頬をピリリと刺すように厳しい冷たさで、ヒールを捨ててブーツを履きたくなるし、タイツなんて本来なら履いていられない。けれど季節感を損なわない程度ながら、気合いでもって見た目重視の服装で決めた。これから恋人になるかもしれない異性のためだ。
ただしそれは、目の前に立ちふさがるネズではない。彼の肩越しに、おそらく私を待っているであろう男のためだ。
目の前の道を塞ぐかのように立ち、口を真一文字に結んだネズ。その目を惹きつける存在感のせいで体の細さにそぐわない圧がある。
そんな彼のことを、私は胸の内で勝手知ったるようにネズと呼びつけるのに、声に出す時は、今の彼を私はこう呼ぶ。ネズさんと。
「ネズさん、どうしてここに?」
「………」
「貴方がここにいるのは偶然でいいんですよね?」
ネズは視線を右に、それから左に、もう一度右に迷わせてからこの再会のからくりを白状した。
「……マリィから、聞きました」
「聞いたって、何を?」
「今日、アプリで出会った男と初顔合わせするらしいですね」
「な、なるほど……」
彼の猫背よろしく、私は肩を落とした。なぜこんな、新しい男と待ち合わせしているという絶妙なタイミングで、ネズという過去の男が現れたのか。不思議に思っていたけれど、情報の出どころはマリィちゃんだったらしい。
そう、私が今の今まで駆け寄ろうとしていた相手は、実は今日が初対面。それまではいわゆるマッチングアプリを通してメッセージのやりとりをしていた男性である。お付き合いを前提に話が盛り上がり、微加工有りで顔写真の交換も済ませて今日に至った。10メートルほど先でそわそわとあたりを見ている彼は、今も私を待っているはずだ。
一方、目の前に立つ男はなんと分類すべきか。ただ事実を並べ立てるのなら、ネズは記憶喪失になった元恋人である。
恋人であった期間は長かった。結婚の可能性をそこはかとなく、考えていたくらいには。けれどそれはもう思い出になりつつある過去である。
私が深いため息を吐けば、ネズは二、三度、視線を迷わせる。私がよく知るネズより、幾分か弱気な仕草だ。
目の前の元カレは、駅前で立ち尽くす男を指差し言う。
「……待ち合わせてるんだよね。行かないんです?」
「ネズさん。あの人、プロフィールに175って書いてたんです」
「はぁ?」
意味が分からない。そう言いたげにネズの顎ががくん、と下に落ちる。
「身長、175cmあるって言ってたのに。あそこの彼、実物だと甘く見積もっても170くらいにしか見えなくないですか?」
「……」
「言っておくけど身長の低い高いは問題じゃないですから。見栄はって、嘘吐いてるのが私には一発アウトなんです。これからお付き合いする相手なら、余計に、ね」
正直、遠目で彼を見かけた瞬間から、気持ちは萎えていた。そして目の前には、声を聞けば良い思い出ばかりが蘇る、過去へと押し込めようとしている存在が立っている。
ネズに一言断りを入れてから、私はマッチングアプリを立ち上げた。10メートル先の彼にメッセージを打ち込む。とりあえず今日の顔合わせをキャンセルする旨を伝えた。彼のついた嘘によって、これから付き合っていく相手として考えられなくなったことは、まああとで落ち着いてから丁寧にメッセージを綴ろう。
スマホをカバンにしまい直すと、思わずため息が出た。
新たなパートナーとなる人に出会えるかもしれない。そう期待して、私なりにお洒落をして、最強の自分になって出向いたのに。この仕打ちか。まあ一発目でそう良い人に出会えると確約があるわけでもないのだ。
ふと顔を上げれば、いまだに私にじとっとした視線を送るネズがいる。
このままとぼとぼと、一人歩きで帰るにはあまりに勿体無い。
ネズとの恋人関係はとうに解消した。だけど、彼に愛想を尽かしたわけでも、ましてや憎むようになったわけでもないのだ。
「ネズさん。時間ありますか? せっかくだし。近況、聞かせてください」
久しぶりに会えたネズの前にいたのが、偶然にも自己ベストを叩き出せた自分だったから。私は気丈にもネズに向かってそう、笑むことができた。
元々、これからお付き合いを考えていた相手と歩く予定だった街だ。ネズを連れ歩くのに行き先に困る事は無かった。
とりあえず、街のイルミネーションの下をふらふら歩く。最近どうしてるかとかの話が聞きたくて彼の時間をもらったのに、ネズは隣に揃って立ってはくれなかった。私が前で、ネズが数歩遅れて私についてくる。白い肌と猫背というネズの風貌のせいもあって、私が度々振り返らないと、付きまとい男にも見えかねない陰鬱さだ。
ほら見てくださいよ、綺麗ですねと、何度かネズに電飾に飾られた街を見るよう投げかけたけれど、ネズは後ろからまっすぐに私を見るのだった。私に何か言いたいのだろうかと勘ぐったが、血の気の薄い唇はぴったりと張り付いたままだ。
「……マリィちゃんに、なんて言われて来たんですか?」
「え?」
「可愛い妹に色々言われちゃったから、こんなところまで来たんですよね。わかりますよ」
なんたって、長い付き合いだったから。ネズともマリィちゃんとも。この兄と妹の喧嘩から仲直りまで付き合った回数は両手の数じゃ足りない。
「そう、ですね……。マリィがうるさかったんですよ、お前が新しい男を見つけようとしてるって」
「想像つきます。マリィちゃんはちょっと、私たちに憧れていたみたいだったから」
「憧れ?」
「私たちって彼女からはまあまあいい関係に見えてたみたいです。言っても、喧嘩もしょっちゅうしてたんですけどね」
苦笑いで振り返ったけれどネズと容赦ないやり取りをした事、それも良い思い出だ。
兄の恋人相手だというのに嫌悪感を抱くでもなく、マリィちゃんはネズの生活圏に入り込んだ他人の私を受け入れてくれていた。それどころかネズと私の関係性がマリィちゃんの琴線に触れたようで、度々私たちのような関係が憧れだと少ない言葉で伝えてくれたこともあった。
そんなマリィちゃんにとって、私とネズが今は他人に戻ってしまったことは、そう簡単に受け入れられるものではないのかもしれない。
わかっていた。だからわざわざ、出会いを求めてマッチングアプリをしていることをマリィちゃんに知らせたのだ。あえて知らせて、時は前にしか進まないことを理解してもらいたかったのだ。目論見通りとはいかず、こうして妹に発破をかけられた兄が私の目の前に現れてしまったけれど。
残念ながら嫌な気分にはなっていない。会いたくなかったというと、嘘になるからだ。
「寒いですね」
全神経で、久しぶりに向かい合ったネズを感じ取っていたから、そうですねぇ、と返した相槌はひどく空虚だった。
外歩きで体を冷やした私たちは座れる場所を探し、ひとつのお店に入った。ネズが好きそうなテイストのお店を私が勝手に決めて指さすと、ネズも寒さを感じていたようで吸い込まれるように入店していった。
白熱灯に照らされたバーカウンターには各種ビールサーバーが並んでいる。いわゆるパブだ。お店は私が勝手に決めてしまったけれど、ビールの銘柄はちゃんとネズ本人に聞いた。取り出し方の分からなくなった彼の記憶の内に、味覚に関わる記憶もあったはずだからだ。けれどネズ贔屓の銘柄は変わっていなかった。少し嬉しかった。
「……よし!」
乾杯後から、真剣にメッセージを打ち続けて、ようやく丁寧な断りのメッセージを送信済みにできた。話している限りはいい人だったのだけど。画面越しに、横顔しか見ることの叶わなかった彼に私はサヨナラを告げ、スマホの画面を落とした。
「なんて書いたんです?」
「嘘吐くのは個人的にNGだからごめんなさい、無理です、って」
「随分直球なんですね」
「違う違う、今のは要約です! もちろんもっとオブラートに包みましたよ! 当日キャンセルしてるのこっちですし、これ以上の無礼はちょっと……」
「いいじゃないですか、もう会わない相手なんだし」
「まぁネズさんはそう思えるかもしれませんけど!」
ムキになる私がおかしかったのだろう。ビールを口にしていたネズの口端がわずかに上がった。
今のやりとりでネズもようやく緊張を手放すことができたみたいだった。
アルコールも入った。それからのネズは、喉のエンジンがかかったようで、私にテンポよく質問を投げて来た。
「マッチングアプリ、もうどれくらいやってるんです?」
「もうちょっとで二ヶ月かなぁ」
「実際に会うのは今回が初めてって、マリィが言ってたけど」
「そうそう。結構緊張してたんですけどね、こんな結果に終わるとは思わなかったです」
「……いわゆる、婚活なんです?」
「一応真剣交際で希望出してますね」
「じゃあやっぱり結婚を前提に?」
「いいえ。遊びじゃなきゃいい、くらいの温度感です。まぁこっちも真剣にならないと、真剣な相手と出会えないかと思っちゃって」
「相手に求める条件は?」
「とりあえず優しい人ですかね。ヒトにも、ポケモンにも。あと話が合うひと!」
「ふーん」
ぽんぽん飛んでくる質問を打ち返しながら、私もいつの間にか口の端をあげていた。まさか、ネズに恋人探しについてこんな風に穏やかに話す日が来るなんて思ってもいなかったからだ。
ネズとの交際期間は長かった。人生の半分以上において、私はネズの恋人だった。ネズ以外の人と生きる自分なんてありえないと笑っていたのに、今はそれを他でもないネズ相手に話して、頷きまで受けている。人生何が起こるかわからない。彼が記憶障害を抱えてることの次に、そう思う。
ふと、互いのグラスの中身が気になった。ネズの方がハイペースで中身が減っているのだ。ネズが今どうしているかを聞きたくて誘ったのに、私ばっかり喋っているのを示すようで、気恥ずかしくなった。
グラスの中身をほぼ飲んだとは思えないくらいのネズの頬は白いままだが、目だけは飲酒量を示すようにいつもより潤んでいる。
「恋人、欲しいんですか?」
今まで良いペースで会話のラリーが続けられたのに、不意に飛んで来たその質問だけは打ち返し損ねた。
「……ひとりで生きていけないってわけじゃないんですけど」
質問者がネズだったことも言葉を詰まらせた要因のひとつだ。だけど答えを口にし始めてから私は思った。
これを聞いてくれたのがネズで良かった、ネズでないと話すことなどできなかった。
たとえ私自身のこと、私の打ち明け話を一度聴いておきながら、すっかり忘れ去った相手であっても。もう一度、弱いところを自らさらけ出しても構わない。ネズは私に、迷うことなくそんな気分にさせてくれる唯一の存在だ。
「私は元々、人間のフリは一人前です。だけど中身はどうしようもなく欠落したところばかりの人間ですから」
重たい告白に怯まない、でも穏やかなネズの吐息のような相槌が聞こえ、私は安心して続きを口にする。
「欠落、つまり元々持っていないわけですから、自分じゃいくらあがいたところで取り戻したりはできません。だから補う方法は他の人から分け与えてもらうしかないんだと思ってます。
今まではネズがいたから。だから私はかろうじてニンゲンできてたいただけ。そのネズを私は失った。誰かといる心地よさも私はもう知ってしまっている。だから言葉は悪いが代替品があるなら、欲しいと思ってしまうのだ。
自分のどうにもならない欠落を知っているから、私は多分分け与えてくれる誰かを求め続けてしまう。それが恋人が欲しいかというネズに対する私の、絶対的な答えだ。
私は嘆息した。やっぱり、同じテーブルにいるのがネズだから、私は自分という人間についてこんな風に語ることができるのだ。彼はこんな後ろ暗い告白に対して、無責任な根性論や努力不足を説いたりするような男じゃない。その安心感が今もなお香っている。
「それに、起きてしまったことは仕方がない、いつまでもうじうじしてんじゃねえとか、言いそうだなって」
「は?」
「言いそうだなっていうのは、貴方の性格なら、ってことです」
簡単に思い浮かぶ。私の知る以前のネズなら彼自身も奈落の底まで落ち込んだ後に這い上がって来た精神で、喉の奥から絞り出した声でエールを送ったことだろう。立ち止まらずに前に進むべきだというようなことを、悪態もセットにして、ぶつけてくれると思うのだ。
ネズは子供っぽいやきもちも時々抱いてくれたから、私が新しい人と生きていくことについてチクチク言われるような気もする。でもあの彼なら、私が大丈夫な姿を見たら、彼が呪いから放たれたような、それでいて兄らしい笑顔を浮かべてくれるのではないかと思えてならない。そんな想像が私の新たな恋人を探そうという思いを後押ししてくれたのだ。
「ネズさんも、いつかまた、新しい恋人ができますよ」
「そう、なんでしょうね……」
「ふふ、前向きでいいですね」
「いや、わからないけどさ。でも……でも、貴女を失ったおれはもう、おれじゃないから、多分そうなんだろうな、って」
私は、小さく頷いた。そうであって欲しいと願って、こくこくと、小さな頷きを重ねた。ネズに新しい恋人ができたらきっと寂しい。だけど目の前の彼は私がわがままを言える相手でもないし、人生を縛り付けていい存在じゃないのだ。
「おれたちが別れた日、おれ言いましたよね。人間、なくてはならないものなんて、そうそうありはしない」
私はまたも頷いた。貴方がそれを言ったのは別れの日ばかりじゃなかったよ、と言いたい気持ちを押し込めて。
「その考えはやっぱり間違ってないと思うんです。おれもいろいろ無くしたけど、普通にお腹が空いたらなんか食べて、クソして寝て、って生活をしてますし」
ペールブルーの瞳が私を覗き込む。お前もおれと同じだ、そうだろう、と語っていた。
「でもね。
さん。ネズは死にましたよ。おれはネズですけど、これまで生きていたネズじゃありません。そいつはお前を失って、貴女の記憶と共に墓の下です。……それがアンサーです」
きっとずっと、それが伝えたかったのだろう。はぁと息を吐ききった顔には見覚えがある。それは恋人だったネズがひどい喧嘩の後、ようやく本心が言えた時に浮かべる表情によく似ていた。
私はテーブルの向かいに微笑みを送る。だってネズにしては珍しい泥酔姿がそこにあるからだ。ネズはとんでもない飲み方をすることもあるけれど、こんな見知らぬ店でやらかすタイプではなかった。彼が元からひどい猫背であっても、こんな明け透けなつむじを見るのは久しぶりだ。
割と良い雰囲気でお互い話せていたと思うし、それにやっぱり言いたかったであろうことが言えて多少肩の力が抜けたのだろう。ネズは「今日ちょっと酔いやすいかもしれません」とへろついた声で言いながらも、ペースを落とさなかった。結果珍しくこの、明け透けなつむじを久しぶりに拝めたというわけだ。
力みの抜けた、安らかな寝顔に私は囁く。
「ネズ、ありがとね」
なくてはならないものなんて、そうそうありはしない。彼がそうぼやく度に、私は小さな小石のような不満を抱いていた。私をなくてはならないと言ってもらえないことに対する、しょうもない不満だ。
積もり積もったそれを引き連れてこの先もずっと生きていくのだと思っていた。だけど目の前のネズは記憶がないのにも関わらずアンサーを歌って、積もった小石をすべて溶かして、さらりとした薄ピンクの溶液にして、流してくれた。感謝が、自然に胸に沸き起こる。それから、やっぱり貴方が好きだという気持ちも。
大好きなこの人を、まだ近くで見ていたい。だけど時計を見れば、そろそろ帰らねばならない時刻だ。
彼の明日の予定は知らないが、ネズはいつでも忙しい人間だったし、とりあえず家で寝かせてやりたい。
「えーっと」
こういう時どうしてたんだっけ。記憶を辿ればすぐに私は思い出すことができた。こういう時はネズのパートナー、タチフサグマに頼ればいいのだ。
ネズとの仲はリセットされたけど、タチフサグマとの関係は残っている。タチフサグマの入ってるモンスターボールの、傷の見分けがつくくらいには。ネズの腰に下げてある中から、タチフサグマのボールをコツコツと叩けば、久しぶりのその子は顔を出した。
「久しぶりなのに、早速ごめんね。ネズのこと、お願い」
そう伝えるとタチフサグマは立派な体躯で、そっとネズに肩を貸す。
タチフサグマを眺めながら、また私はしまいかけていた記憶を反芻していた。ネズのタチフサグマはなんだかんだ毛並みも良い。抱きつくと少々獣臭いもののスベスベとした体毛が気持ちいいのだ。ネズみたいに、私もタチフサグマに体を預けて見たいと思う。それでも触りたい気持ちは抑えて、私は先頭に立って彼らが歩きやすいよう誘導した。
その時だった。気持ちよく寝ていたのに立たせられたネズがぐずったような声を出す。そればかりか、その声は私を呼んだのだ。
「
、さん……」
ただの寝言だ。なのに私は勢いよく彼を振り返ったばかりか、恐る恐るその寝言に返事をしてしまった。
「なに?」
「いやだ……」
「どうしたの? 何が、嫌なの?」
震えた声の問いかけに、ネズは夢うつつで呻く。
「
さんが……誰かのものになるなんて、おれは……嫌だよ……」
私を
さんと呼ぶ彼は、長年愛した恋人によく似ている。だけど別の男だ。だってネズは死んだのだ。彼を成していた様々な記憶と共に。
だけど、姿か声か、彼自身が生きている様か。何がそうさせるか掴みきれないけど、気づけば私はネズの無責任な言葉に頷きを送っていた。
「……、いいよ」
私を忘れて、今までのネズは死んだ。そう言ってもらえたのだ。
彼が傍で歌ってくれたアンサーソング。嬉しくて、お返しに私はなんだってできる気分なのだ。独りで生きていくくらいじゃ返しきれない喜びだった。加えて貴方が嫌だと思うことをひとつ取り除けるのなら、やらない手があるだろうか。
「貴方がそう望むなら、誰のものにもならないよ」
タチフサグマに担がれている方と反対の肩を私は支える。力が抜けてぐったりと落ちていた片腕を、自分の肩にかけ、ネズを立たせてやる。
「ネズ。大丈夫だよ、大丈夫だから」
貴方にとって私が何者でもなくなっても、私にはまだ残っている。ネズのことを守ってあげたい気持ちが。
命を削って魂を燃やしながら生きる貴方だけれど、少しでも心穏やかな時間が続きますように。そう願って彼に囁きながら、私は冬空の下、彼の半分を支えて歩いた。
(「記憶喪失ネズさんのお話、とても大好きです。ぜひ続きが読みたいです。」とのリクエスト、ありがとうございました!
同じ内容でハピエン希望のリクエストもありましたが、このお話のハピエンは書きません。元々リクエストされた方が特にハッピーエンドでない方が……とおっしゃって居ましたので、そのお気持ちを尊重させてください。
読んでくださりありがとうございました。